鳥類における有毛細胞の再生に関する新たな知見(<小特集>聴覚と脳)
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概要
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鳥類における有毛細胞の再生現象が発見されて10年を超えたに過ぎないが, すでにこの発見により脊椎動物の聴覚系に関して新たな研究テーマが幾つも派生してきた。ヒトが発話の音声を学ばなければならないのと同様に, 鳥類もまたコミュニケーションに使う複雑な種特異的音声を学習せねばならないことから, 鳥類における有毛細胞の再生現象は更に興味深い研究課題となる。このような課題の一つとして, 聴覚障害と音声産出の関係がある。また, 聴力の回復に伴う音声行動の変化も重要なテーマである。この論文の目的は, 鳥類における有毛細胞の喪失がどのような機能的及び行動学的結果をもたらすかについての知見をレビューし, ヒトの聴覚障害を理解する上での妥当性を指摘し, 将来の研究方針を探ることにある。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 2001-03-01
著者
-
岡ノ谷 一夫
千葉大学文学部認知情報学講座
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Dooling R
メリーランド大学大学院心理学専攻生物音響学研究室
-
Dent M
メリーランド大学大学院心理学専攻生物音響学研究室
-
Dooling Robert
メリーランド大学大学院心理学専攻生物音響学研究室
-
Dent Micheal
メリーランド大学大学院心理学専攻生物音響学研究室
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