鉄道車両における車体構造系と車室内音響系の連成振動に関する理論的一考察
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概要
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鉄道車両の社内騒音において, 50〜100Hz程度の固体伝搬音で問題となる車体構造系と車室内音響系の連成振動について, 1次元モデルを用いて, 非連成の構造系と音響系の固有モード展開により連成系を定式化し, 構造系と音響系の固有モードの内積で定義する連成係数と, 非連成系の各固有モードの振幅を成分とする連成系の固有ベクトルを導入した。そして, 連成係数が非連成の構造系と音響系の各モード間で, お互いに連成しうるモードの組み合わせを表していること, 連成系の固有ベクトルの各成分を更にエネルギーに換算して, 連成系の固有モードに占める非連成構造系と音響系の各固有モードの寄与率を与え, この寄与率と固有値変化や減衰の効果との関連を明らかにした。
- 2000-04-01