2葉式ルーツブロワから発生する吸気音の3次元瞬間スペクトル解析
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概要
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ルーツブロワは容積型のロータリーブロワの一種で、最近では高性能自動車エンジンの過給機(スーパチャージャ)として使われ注目されている。構造が簡単で取り扱い気体に潤滑油が混入しない、回転数にほぼ比例した流量が得られる等の利点がある反面、大きな音を発生するのが欠点で、研究例が少なく発生機構の一部はまだよく分かってない。本研究では、問題になる吸気音をロータ回転角に同期させて、独自に考えたシステムによって3次元瞬間スペクトル解析を行ってその有効性を示すと共に、すでに行った研究で不明であったスペクトルの高域周波数で生ずるブロードピーク音は、ロータクリアランスの漏れ空気が圧力差の上昇によって、特定の回転角で増加してそれが音源になることを明らかにした。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1988-08-01