押当式3軸振動ピックアップの開発
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概要
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従来の振動ピックアップの動作原理とは異なる直交3軸の振動を同時に測定できる, 手持相当式の振動ピックアップを開発した。新方式の振動ピックアップは相当方向を中心軸にして同心円上に振動加速度センサ素子を3個配置し, 各センサ素子の受感軸を押し当て先端に交差させた構造のものである。押当方向の軸をz軸, 直交する軸をy軸とし両軸の振動数特性を調べた結果, ともに1kHzまでは±5%であった。指向特性は従来の振動ピックアップよりも若干劣るものの, 実用的には問題ない特性である。従来の3軸振動ピックアップの接触共振振動数は水平方向よりも垂直方向が高いが, 新方式の振動ピックアップは逆になった。その理由を動的実効質量で説明している。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1996-05-01
著者
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小村 英智
リオン(株)計測器技術部
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小村 英智
リオン(株)
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時田 保夫
空港環境整備協
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時田 保夫
(財)空港環境整備協会航空環境研究センター
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横田 明則
(財)小林理学研究所
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横田 明則
小林理学研究所
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