圧電体の分布定数回路表示
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概要
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圧電性を持つ固体を伝わる弾性波の一般的分布回路を導いた。基になる構成式は、圧電基本式のd形式、運動方程式と電磁界に関する準静電近似式である。この構成式の空間微分の項を、中心差分で近似して分布等価回路を求めている。導出の過程で、従来見られなかった固体の異方性の2、3次元の等価回路実現についても考察している。本報告の等価回路の特徴の一つは、応力を電圧とする節点と粒子速度を電圧とする節点を交互に配置し、ジャイレータを使って、節点で交差する導線がすべて並列に結合するようにした点である。次の特徴は、弾性定数の非対角成分並びに圧電定数を相互容量を使って表現した点である。それらの特徴により、見易い等価回路になったと考える。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1995-06-01
著者
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