細長浮体横揺れの能動的抑制に関する研究
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概要
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稼動質量を制御して,横揺れを低減させる減揺装置について理論と実験の両面から考察し,大型船に始めて搭載した。細長い船体形状では特定の周期で横揺れが大きくなることから,横揺れ低減は大きな課題であり様々な種類の減揺装置が開発されてきているが,停船時に有効な方法は得られていない。本研究は横揺れ制御を船体と質量の2質量系モデルとする運動方程式を導出し,制御はレギュレータ問題として扱い,状態フィードバックを行った。観測船の実海域データから遭遇したあらゆる状況に能動と受動のハイブリッド減揺装置は有効であったが,多くの船舶に適用するには受動的制御を使わないシステムの検討が必要である。
- 2003-10-01