尿路***悪性腫瘍における fine needle を用いた後腹膜リンパ節吸引細胞診の意義

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概要

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我々は、1982年6月より1983年9月までに24例の尿路***悪性腫瘍患者に対し、fine needleを用いた後腹膜リンパ節吸引細胞診を施行した。この経験および文献的考察より、後腹膜リンパ節吸引細胞診は、合併症もほとんどなく、リンパ管造影を補足し、尿路***悪性腫瘍患者における、リンパ節転移の有無をより正確に把握するうえで有効た検査法であると確信した。特に、臨床的にStage AおよびBの前立腺癌では、リンパ管造影では発見できなかったリンバ節転移を発見することにより、不必要なstaging pelvic lymph node dissectionを減少させ、患者の負担を軽減することが可能である。しかし、術者の被曝、患者の選択などいくつかの問題点も有しており、今後の検討が必要であると考えられる。
社団法人日本泌尿器科学会の論文

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