脳,腹壁転移で発症した前立腺原発神経内分泌癌,腺癌合併の1剖検例
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概要
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症例は62歳男性,1997年3月頃より頭痛,左肩痛あり。1997年11月,作業不能,動作緩慢,傾眠傾向出現する。当院内科受診し多発性脳転移,腹壁転移が認められ,腹壁腫癌の生検にて小細胞癌,神経内分泌癌の診断がなされた。脳,腹壁への放射線照射施行され,照射局所の腫瘍の縮小を見る。しかし腫瘍の再発,転移,全身状態悪化あり1998年3月に死亡した。剖検にて本腫瘍は前立腺原発であることが認められた。前立腺腫瘍の大半は神経内分泌癌の像を示したが,一部に腺癌を合併していた。転移病巣もその殆どは神経内分泌癌の転移であった。しかし,第7胸椎転移のみは腺癌による骨硬化型転移の像を示していた。
- 社団法人日本泌尿器科学会の論文
- 2000-05-20
著者
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