ヒト尿中trypsin inhibitorに関する研究 : 第2編 Radioimmunoassay法によるヒト尿中 trypsin inhibitorの測定とその基礎的臨床的検討
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概要
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尿中 trypsin inhibitor(UTI)の測定は従来より酵素法によりなされているが,その測定操作はかなり多様でいまだ統一した方法はない. 著者は精製した UTIとその抗体を使用して radioimmunoassay(RIA)法を考案し,この方法による UTIの測定を基礎的ならびに臨床的に検討して以下の結果を得た. 1. UTIのヨード標識は lactoperoxidase法により抗原性を失うことなく可能であった. 二抗体法による RIAでは, UTI蛋白量として25〜200ngの範囲が定量可能であり,各測定内および各測定間の変動と回収率は良好な成績を示した. 被検尿を採取後に直ちに-70℃に凍結して保存すれば,約1ヵ月の保存期間中は UTIの値は安定であった.
- 社団法人日本泌尿器科学会の論文
- 1983-09-20
著者
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