大学生の学習方法における学年・性・学部別にみる差異の検討
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概要
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学習者個々に目を向けると,授業の中で同じ学習課題に取り組んだとしても,それをやり遂げるまでの時間や努力の量,工夫などにはおのずと違いがある.効率的で効果的な授業を考えるとき,学習者の特性として「学習方法」のありようを把握することが重要であろう.本研究は,こうした考えのもとに,大学生の学習方法の実態を探ることを目的とした.具体的には,大阪大学に在学する1年生と2年生(合計366名)を対象に「学習方法」に関する調査を実施し,学年・性・学部に焦点をあて,それぞれの差異を事例的に検討した.その結果,(1)因子分析により,「要点把握因子」「ICT活用因子」「視覚活用因子」「理解促進・深化因子」「メモ活用因子」「関連資料活用因子」の6因子が抽出された.(2)学年差と性差から,「理解促進・深化因子」「関連資料活用因子」に差異が認められた.(3)学部系の差では,「ICT活用因子」「理解促進・深化因子」「メモ活用因子」の3つの因子に差異が認められた.
- 2003-06-20