初等的簿記仕訳教育のあり方とそれを支援するITS開発の試み
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概要
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初等的な簿記仕訳の教育は,さまざまな学校,企業で行われている.また,各個人の簿記学習を支援するためのシステムも数多く存在する.しかし,各個人の現在の理解度を把握し,さらに理解度を深めるためには,従来型のCAIでは限界がある.日本語による学習者とシステムとの対話が不可欠であり,これは,ITSの登場を必要とすることを意味している.本稿では,このような簿記教育の現状をふまえ,それを支援するためのITSのあり方について述べる.さらに,著者が開発中のISAKという初等的簿記仕訳のためのITSの機能についても言及する.ITSは,長年にわたって研究されている知的システムであり,現在は教育現場への定着に向けて試行錯誤が繰り返されている段階である.本稿では,上記ISAKの機能を,会計知識や学習者の理解度との関連で論じると共に,ITSの持つべき機能を検討する.さらに,今後の研究課題を述べ,実用化への道を探る.
- 2000-09-20
著者
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