幼児のコンピュータゲーム遊びと感覚運動技能および空間認知技能との関係
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概要
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本研究は,幼児を対象に,ゲーム課題や感覚運動能力と空間認知能力を測定する標準検査を用いることによって,コンピュータゲーム遊びとこれらの能力との関連を実験的に検証した.その結果,コンピュータゲームで遊んでいる子どもは,標準検査の測定による実験データから,目と手の協応という感覚運動的技能や心的回転と関係する空間認知能力に長けていたことが明らかになった.また,パソコンを用いた2つのゲーム課題では,ゲーム経験のある子どもの達成度が高かった.さらに,ゲーム課題の成績と標準検査の成績との相関が認められ,コンピュータゲーム遊びとこれらの能力との間にポジティブの関係があることが明らかになった.コンピュータゲーム経験が,コンピュータゲーム特有の画像の読み取り,入出力デバイス操作など,子どもの認知的技能の発達を促進する可能性があることがいえるだろう.
- 1995-12-20
著者
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