情報教育教材としての新聞コラム文章の漢字使用度の分析
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概要
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筆者らは,これまでの取り組みで日本語入力した文章に含まれる漢字を抽出し,それを小学校学年別配当漢字と非配当漢字に計測し分析するパソコン用の点検ソフトを開発しており,現在では(1)小学校学年別配当漢字(1,006字),(2)中学校学習漢字(常用漢字-1,006字=939字),(3)常用外漢字,の3区分に分類し計測する機能を強化している.この点検ソフトを用いて,新聞第1面のコラム文章8日分を対象に漢字使用度を中心に分析を行った.その結果,(1)1日のコラム文章の漢字の使用度は平均30%台〜50%台である,(2)小学校低学年の学年漢字の使用度が高く,高学年の学年漢字の使用度が低い傾向が顕著である,(3)中学漢字の使用度は9%台である,(4)常用外漢字の使用度は1%程度など,が明らかになった.すなわち小学校配当漢字だけで漢字の90%を占めている.また,これらの点は中央紙と地方紙のコラム文章に共通する傾向であることも明らかになった.このことから,小・中学生の情報教育の一環として,たとえばワープロを使って日本語入力の練習をする文章教材にできることの見通しが得られた.
- 1992-09-30
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