地震防災と理科教育・学校 : 1995年兵庫県南部地震が学校と教育に突き付けた課題
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概要
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兵庫県南部地震によって, 従来から軽視されてきた大地(地形・地質)の科学教育の重要性が見直され, その根本的な再構成が迫られることになった。災害の可能性を含めて, 大地を科学的に認識する市民的権利を保証する立場で, 地域の自然を対象とした地学教育の再構成を研究者と教師の共同作業として強めていくべきである。今後の地域防災を考える上で, 学校は子どもの安全と安心の拠点が本来の任務であるという基本をふまえるべきであり, 防災拠点としての役割を担うべきではない。教職員も子どものための仕事に専念できる保証が必要である。防災教育を進めるうえで重要なことは, 子どもも教職員も状況に応じた適切な行動がとれるような判断力と行動力を育てておくことである。そのためにはふだんから民主的で自律的な気風の中で, 自主性が尊重され豊かな人間関係が作られていることが大切である。
- 1998-03-24
著者
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