北海道北西部のサントニアンーカンパニアン推移部の化石層序学的及び古地磁気層序学的研究
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概要
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北海道北西部の白亜系上部エゾ層群の, 特にサントニアン-カンパニアン推移部について両階の境界を明らかにするため大型化石・微化石層序及び古地磁気層序を検討した。ここではサントニアン/カンパニアン境界はアンモナイトSubmortoniceras cf. condamyiあるいはMenabites mazenotiの初産出層準に置かれ, この層準はイノセラムスInoceramus amakusensis帯とI. (Playceramus) japonicus帯の境界付近, あるいは浮遊性有孔虫Marginotruncana pseudolinneianaの最終産出層準とGlobotruncana arcaの初産出層準との間に位置する。北海道中〜南部の白亜系エゾ累層群まで含めて検討すると放散虫及び石灰質ナノ化石層序, 放射性年代等も上記の対比に調和的である。この境界は古地磁気スケールの正帯磁気帯34の中にある。
- 日本地質学会の論文
- 1997-06-30
著者
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利光 誠一
Geological Museum Geological Survey Of Japan
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木川 栄一
Faculty of Education, Toyama University
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木川 栄一
Faculty Of Education Toyama University
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