日高変成帯南部オピラルカオマップ複合深成岩体の岩石学的特徴
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概要
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日高変成帯南部に位置するオピラルカオマップ複合深成岩体は記載岩石学的特徴から, トロクトライトーかんらん石はんれい岩グループ(TROG)・細粒かんらん石はんれいノーライト(FOGBN)・細粒はんれいノーライト(FGBN)・はんれい岩グループ(GB)・はんれいノーライト-角閃石はんれい岩グループ(GNHG)・閃緑岩-トーナライトグループ(DITO)の6岩型(群)に分類される。本岩体では西部にソレアイト系列であるはんれい岩類が分布し, 東部にカルタアルカリ系列である閃緑岩類が分布する。集積岩であるTROGは非常に枯渇した起源物質を持つ玄武岩質マグマの分別結晶作用によって形成された。全岩化学組成およびSr同位体組成の特徴からオピラルカオマップ岩体の主体をなすTROG, GNHG, DITOはそれぞれ異なる成因を持つと考えられる。
- 1997-04-24