鈴鹿山脈北部, 美濃帯の海洋性岩石の混在
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概要
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鈴鹿山脈北部, 美濃帯の北鈴鹿ユニットは, 大洋域で複雑に混合されたペルム系海洋性岩石からなり, 陸源性砕屑物を全く含まない.この海洋性岩石混在岩の特徴は, 細粒の玄武岩砕屑岩からなる基質中に無秩序に様々な大きさの海洋性岩石のブロックが点在すること, ブロックが基質により支持されていること, ブロック内で海洋性岩石の層序が良く保存されていることである.ブロックとして含まれる海洋性岩石は, 玄武岩海山と, その頂部の浅海成生砕石灰岩, 斜面の砕屑性石灰岩と玄武岩質火山砕屑岩からなる重力流堆積物, 海山周辺の海洋底のチャートを起源とする.北鈴鹿ユニットのペルム系海洋性岩石の混在は, 海山での岩屑なだれにより引き起こされたと考えられる.この岩屑なだれは, 大洋域での海山の大規模な山体崩壊により発生した.
- 日本地質学会の論文
- 2000-01-28
著者
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