南西諸島奄美大島中生界砂岩中の砕屑性ザクロ石の起源
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概要
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奄美大島の三宝山帯と四万十帯の砂岩中の砕屑性ザクロ石の化学組成を測定し, 砂岩の後背地解析を行った。三宝山帯砂岩中の砕屑性ザクロ石は, Mgを含むアルマンディンを主とし, Mn-Feザクロ石をわずかに伴う。一方四万十帯砂岩中のものは, 上記の種類の他に, CaとMgを含むアルマンディンを伴い, 三宝山帯とは異なる化学組成を示す。これらの砕屑性ザクロ石・岩片・重鉱物などから判断して, 三宝山帯の砂岩の後背地は, グラニュライト相に達した泥質岩を原岩とする変成岩からなる変成帯で花崗岩を伴う地域が推定される。また四万十帯の砂岩の後背地は, 泥質岩や塩基性火成岩を原岩とする高度変成岩と花崗岩を基盤とし, 酸性-中性火山岩が分布する地域が推定される。
- 1992-03-20
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