日本島の太平洋地體構造論 II., 四國の地質構造, 南海々溝と南海道地震
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概要
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四國の地質構造を支配する2つの側壓方向あり, 1)は北西より四國を壓縮するもの(日本海運動), 2)は南東より壓縮するもの(太平洋運道)で兩者の境界は宿毛, 中村, 奈半利, 野根を含む中筋, 奈半利川地溝帶である., この地溝は上部白〓紀及び第三紀層を以て滿され, 兩側壓の境界であると共に南海道地震に際しては四國地塊シーソー運動の支點となっている., 南海々溝は四國沖の大陸斜面と深海底の境界をなし, 北に傾斜する斷層面がその底を貫くことが察せられる., 本文は此のほか南海道地震の原因を深海底の地下深處に存在するSubstratum膨脹の側壓に皈し, 又中央斷層線の有する地下深處の構造を述べて居る.,
- 1953-11-25