マランパヤサウンド層群-フィリピン北パラワン地塊のジュラ紀-白亜紀古世付加体
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概要
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ブスアンガ島は, ペルム紀からジュラ紀にわたるチャート(リミナンコン層)とジュラ紀中世から白亜紀古世にわたる砕屑岩類(ギンロ層)から主として構成される付加体(マランパヤサウンド層群)よりなる.マランパヤサウンド層群は, 全体として北に急角度で傾斜する覆瓦構造をなしている.同層群はチャート・砕屑岩シーケンスの剥ぎ取り付加によって形成されたと考えられる.放散虫の生層序学的検討により, チャートから珪質泥岩に移化する層準は, 北から南に向かって系統的に若くなる年代極性をもつことが明らかになった.この年代の違いに基づき, ブスアンガ島のマランパヤサウンド層群分布域を, 北帯, 中帯, 南帯の3帯に区分した.同層群の付加年代は, ジュラ中世から白亜紀古世にわたる.マランパヤサウンド層群は, 西南日本南部秩父テレーンの斗賀野層群に対比される.
- 日本地質学会の論文
- 2001-05-15
著者
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松岡 篤
Department Of Earth Sciences College Of General Education Niigata University
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松岡 篤
Department Of Geology Faculty Of Science Niigata University
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ザモラス ローレンス
Graduate School of Science and Technology, Niigata University
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ザモラス ローレンス
Graduate School Of Science And Technology Niigata University
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