南部フォッサマグナ巨摩山地に分布する中新世水中火山砕屑岩類の堆積相
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概要
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南部フォッサマグナの巨摩山地に分布する櫛形山層群は全層厚11,500mで, 主に再堆積火山砕屑岩類からなる.野外において, 堆積構造と組織に基づき非成因的に堆積相を認定した後, 成因を考慮してそれらを組み合わせ, 堆積物を分類した.大部分はタービダイト・デブライト・水中火砕流堆積物からなり, 一部に粒子流堆積物を伴っていることが分った.初成的な火山岩類は, 溶岩・火山活動時貫入岩およびそれらと関連したハイアロクラスタイト・ペペライトが認められる.再堆積火山砕屑岩中には分離した枕状溶岩とにせ枕状溶岩が多数含まれる.火山活動の大部分は, 非爆発的な玄武岩, 安山岩の活動によって特徴づけられるが, 調査地域から離れた場所を噴出中心とした爆発的なデイサイトの活動もあった.
- 日本地質学会の論文
- 1999-08-15
著者
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天野 一男
Institute Of Astrophysics And Earth Sciences Graduate School Of Science And Engineering
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マーティン アンドリュー・ジェイムス
Institute of Astrophysics and Earth Sciences, Graduate School of Science and Engineering
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マーティン アンドリュー・ジェイムス
Institute Of Astrophysics And Earth Sciences Graduate School Of Science And Engineering
関連論文
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- 野島断層保存検討委員会 平成8年度調査報告, 北淡町教育委員会1997年発行, A4判, 82ページ
- 報告書の周辺 : 望まれるコンサルタント像, 今村遼平著, 社団法人日本測量協会, 1994年7月発行, A5判, 264ページ, 2,600円
- 南部フォッサマグナにおける島弧-島弧衝突テクトニクス
- 小泉 格著:海底に探る地球の歴史
- 力武常次:地球磁場とその逆転,70万年前磁石は南をさしていた!(紹介)