西日本赤ん坊会北九州地区検診成績
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
(1) 昭和27、29、31年の間における乳児検診成績を見たるに何れも年度毎に明白な増加はみられなかった。しかし女の体重のみは概ね逐年的増加がみられ、殊に31年の女については身長の割合に比較的上昇していた。著者の成績中身長と体重は昭和31年度に行った田中の報告よりも一般に僅か劣っているが、特に昭和31年度の女の体重は10∿11カ月において上位である。(2) 昭和31年度における入賞者について 歯牙の萠出 男は5カ月より始まり10カ月にて、女は6カ月より11カ月までに全例萠出をみた。離乳開始時期は5、6カ月で約60%以上を認めた。入賞者の両親と身長体重は表に示す如く本邦成人平均値より高く又両親の年令との関係をみるに、入賞者180名中、だいたい父は28∿29才、母は25∿26才が最も多く、異常体質児、未熟児の出生頻度を少くする見地よりみた箕田の結婚説男30才、女25才に近似した結果を得た。稿を終るにのぞみ御援助賜った九歯大三枝教授及び組織学教室一同に感謝します。
- 九州歯科学会の論文
- 1958-09-30