下顎骨々折に関する研究
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概要
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顎, 顔面領域の骨折に関する原因として, 従来は, 戦傷, 暴力等によるものが多いとされてきたが, 第二次大戦後, 特に, 種々の交通機関の発達に伴い, 交通災害によるものが, その首位を占めるようになった.また, 骨折形式も複雑多岐に渉り, 受傷程度も深いものとなり, 従って, 治療法も, その変革を余儀なくされている.顎骨骨折の治療については, open reduction, closed reductionによるものが多いが, 前述の理由から骨移植を要するような症例さえもふえており, 当然, 特殊な顎固定装置等の必要にせまられてきた.今回, 私は本教室における過去3年間の顎骨骨折患者のうち, その発現頻度の高い下顎骨骨折について, 種々の観点から, 統計的観察を行ない, 改めて, 顎骨骨折に関する考察を加えると同時に, 最近, 考案された池尻式顎外ピン固定装置について報告した.
- 九州歯科学会の論文
- 1969-03-31
著者
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