グラスアイオノマーセメントの歯質接着性に関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
グラスアイオノマーセメントの歯質接着性の特性を明らかにする目的で以下の実験を行った.即ち, 被験歯の抜去後の保存期間, 接着時の環境湿度, 及びスメアー層がグラスアイオノマーセメントの歯質に対する接着強さにおよぼす影響を検討した.以上の実験より, 以下の結果を得た.1.グラスアイオノマーセメントのヒト象牙質に対する接着強さは, コンポジットレジンを使用した場合とは異なり, 被検象牙質の抜去後の保存期間にあまり大きな影響を受けなかった.このことよりin vivoにおいてもin vitroと同程度の接着強さを示すものと推測する.2.グラスアイオノマーセメントの歯質に対する接着強さは, 接着時の環境湿度の影響により接着強さをわずかに変化させた.しかしながら, コンポジットレジンの場合に比べて受ける影響は少なかった.3.象牙質表面のスメアー層を除去すれば, グラスアイオノマーセメントの象牙質に対する接着強さはわずかに増加した.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1987-07-25
著者
関連論文
- エナメル質-象牙質接着性コンポジットレジンシステムに関する研究 : 第3報 象牙質に対する接着耐久性の検討
- エナメル質-象牙質接着性コンポジットレジンシステムに関する研究 -辺縁封鎖性の検討-
- 高カラット金合金の粉末冶金法(デグジントG)の短期臨床観察
- B-11 グラスアイオノマーセメントの歯質接着性に関する研究
- P-10 各種合着用セメントの裏層材および支台築造材に対する接着強さについて
- A-22 被験象牙質の条件がコンポジットレジンの接着におよぼす影響について
- グラスアイオノマーセメントの歯質接着性に関する研究