各種弾性印象材から作られた間接法模型の精度に関する研究 : 第2報 間接法模型の寸法精度
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概要
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セラミック製無テーパー原型を使用し, 光学的接触子測定法により, 各種弾性印象材と模型材の組み合わせによって得られた歯型の任意の高さにおける直径を測定し, 歯型各部の膨縮変化を三次元的に検討した.併せて印象材の厚さ, 原型の高さがそれらに及ぼす影響についても検討を行い次のような結論を得た.1.低膨脹性の硬石こう, 超硬石こうを用いる限りではその膨脹量の差は歯型の膨縮変化の傾向に何ら影響を及ぼさなかった.2.歯型各部の膨縮変化は一様ではなく, 使用された印象材の種類によって特徴のある変化を示した.3.印象材の厚みが薄くなると, また原型の高さが大きくなると歯型の変形は大きくなった.4.歯型各部の膨縮変化は, 印象撤去時にかかる応力とそれに抵抗する印象材の機械的強さや弾性により左右されるように思われる.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1987-09-25