光重合型MMA/PMMA系床用レジンに関する研究
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概要
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これまでに開発された光重合型の床用レジンではジメタクリレート系モノマーが多く利用されており, メチルメタクリレート/ポリメチルメタクリレート(MMA/PMMA)系レジンを床用材料に応用しようとする試みは全く発表されていない.そこで本研究では, カンファーキノン-アミン系の光重合開始剤と顔料を含むMMA/PMMAレジンを床用材料としてとり上げ, 硬化深さ, 適合性, 理工学的性質, 金属への接着性について検討した.白, 赤, 茶, 紫色の顔料を適当に混ぜることにより, クリアピンクからダークピンクに至る多様な色を持った全部床義歯をうまく作製することができ, しかも10mm以上の硬化深さを得ることができた.本研究で試作したMMA/PMMAレジンは, 適合性が加熱重合レジンとほぼ同等であり, 理工学的性質は常温重合レジンに近かった.以上の結果から, 本試作の光重合型MMA/PMMAレジンは臨床応用可能と思われる.
- 1987-11-25
著者
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