牛歯, 牛骨の硬さおよび圧縮挙動
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概要
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本実験では, 牛下顎骨を試片として1kgf Vickers硬さ試験における荷重保持時間の影響を検討した上で, 牛下顎骨および牛歯象牙質から立方体試片を切りだし, 近遠心, 上下, 頬舌の3方向から硬さと圧縮挙動ならびにこれらの相関関係を調べ, 以下の結果を得た.骨の硬さ値は, 荷重保持時間の影響を受けた.1辺1.8mmの同一の牛下顎骨立方体試片を, 順次, 3方向から比例限直後まで圧縮試験し, 3方向の比例限, 弾性係数を求め, 比較することが可能であった.近遠心方向では, 硬さと弾性係数との間に強い相関関係が認められた.骨の硬さおよび圧縮特性の異方性が量的に確かめられた.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1988-03-25