模型の表面うねりに関する基礎的研究 : 印象材と模型材との組合せおよび印象材硬化時温度が及ぼす影響
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概要
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模型表面全体の精度を評価する方法として, 表面うねりを採用した.材料は, 2種類のハイドロコロイド系印象材, 3種類のラバー系印象材および2種類の模型材を使用した.リングトレーでアクリル板を印象し, 23℃(室温)および32℃(口腔内温度)で硬化させた印象から模型を作製して, 粗さ計により表面うねりを測定した.またうねり曲線の形態から, 模型表面の変形を凸型, 凹型および混合型に分類した.その結果, 印象材23℃硬化のときハイドロコロイド系印象材による模型よりもラバー系印象材による模型の方が変形が少なかった.印象材硬化時温度の影響はすべての模型で有意を示した.印象材32℃硬化によって, ハイドロコロイド系印象材による模型は変形が減少し, ラバー系印象材による模型は反対に変形が増加した.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1991-01-25