赤外線ろう付器を用いたチタンおよびチタン合金のろう付に関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
チタンおよびチタン合金のろう付方法を確立することを目的として実験を行った.ろう付の熱源として, ハロゲンランプによる赤外線照射器を使用し, チタンろう, 金ろう, および銀ろうを用いて, 雰囲気, ろう付間隙, 加熱時間, ろう材の置き方, 埋没方法, 予備加熱温度, 加工材と鋳造材による被ろう付試料等の各々の条件の違いについて検討を行った.ろう付強さは, 万能試験機により引張試験を行い, その引張強さで求めた.結果は次の通りである.アルゴン雰囲気中においてはチタンろう, 金ろう, および銀ろうがろう付可能であったが, 大気中では銀ろうのみが使用可能であった.ろう付間隙は, 300μmまでの間では有意差は認められなかった.埋没固定法では, 約500℃の予備加熱と酸によるろう付部の洗浄が有効であった.被ろう付試料の加工材と鋳造材の違いによる有意差は認められなかった.
- 1991-05-25