A-25 細胞培養法を応用した重金属の臓器毒性の基礎的研究
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概要
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金属材料から溶出した重金属イオンは、体内に吸収され、各臓器に分布し臓器障害の原因となる。重金属の標的臓器の一つは腎であり、その毒性機序を迅速簡易に明らかにする方法が必要である。培養細胞を用いた臓器毒性の研究の可能性を調べるため、腎の分化機能を有するJTC-12.P3(F)細胞を用いた試験の基礎条件について検討した。JTC-12.P3(F)は分化誘導物質により単層上皮の分化(ドーム形成)が促進された。ドーム形成、酵素放出を指標とすることにより検出感度の良い毒性試験の可能性が示唆された。また、酵素放出を指標とした試験では、γ-GTP、ALPに比較してLDH放出が最も感度が良好であった。
- 日本歯科理工学会の論文
- 1989-03-31