Hydroxyapatite焼結体と金属との固相拡散接合に関する基礎的検討
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概要
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水酸化アパタイトセラミックスの機械的性質の向上を目的とし, 金属との直接接合による複合体作成の可否を固相拡散接合法を用いて検討した.接合は生体活性セラミックスであるHAPと白金, 陶材焼付用金合金, コバルト-クロム合金, チタンおよびチタン合金, ジルコニウム, ニオブ, およびアルミ合金等の金属に対して, 高真空・高温度下にて行った.これらの界面における影響, すなわち相互反応及び熱膨張率差の割合等はSEMによる破断面観察, X線回折法, EPMAなどにより分析された.以上の結果, 接合処理法および金属との組み合せによってはレジン系接着材による接合強度とほぼ同程度の接合強度が得られた.又, 接合強度は界面近傍に於る金属元素とセラミックスとの拡散および反応により生じる事が解った.
- 1990-03-25