Bis-GMA系コンポジットレジンの重合による収縮率ならびに辺縁封鎖性に及ぼす気泡の影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
気泡は, 歯科修復用材料にとって, 一般的に好ましくない影響を及ぼすと考えられる.その存在は, 材料の重合収縮や, 人歯にあらかじめ形成された窩洞に対する辺縁封鎖性に, 何らかの影響を与えると考えられる.本研究では, 修復用コンポジットレジン中に含まれる気泡量の測定や, 重合収縮に及ぼす気泡の影響, 抜去歯(人歯)を用いての辺縁漏洩に及ぼす気泡の影響などが調べられた.コンポジットレジンペーストの粘度が増加すると, 練和時に材料内に気泡が形成されやすくなる.さらに, コンポジットレジンペースト内に気泡が含まれると, 見かけの重合収縮量が増加し, 窩洞における辺縁封鎖性に悪影響を及ぼすことがわかった.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1992-09-25
著者
関連論文
- P-31 義歯床用材料に関する研究 : 第2報 スルフォン系樹脂のねじりにおける動的ずり弾性率
- 義歯床用材料に関する研究 : 第3報 スルフォン系樹脂のねじりにおける動的ずり弾性率
- P-13 Bis-GMA系コンポジットレジンの重合収縮率に及ぼす気泡の影響
- A-1 Bis・GMA-Tri・EDMAコモノマーをベースにしたマイクロフィラーコンポジットレジンの動的粘弾性
- Bis-GMA系コンポジットレジンの重合による収縮率ならびに辺縁封鎖性に及ぼす気泡の影響