A-27 金属の溶出と細胞毒性に対するタンパクの影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
合金の腐食と細胞毒性に対するタンパクの影響をしらべるために, Fe, Co, NiおよびCrの純金属粉末を用いて, 培養液, 血清およびアルブミン添加培養液中で動的抽出を行った.その後, 0.22μmのフィルターで濾過した濾液への各金属元素の溶出量の測定を行った.また, L-929細胞に作用させ細胞生存率を求めた.その結果, Coで最も多い溶出量を示し, Crでは最も少なかった.血清およびアルブミンの存在下ではCr以外の金属では溶出量が増加した.細胞生存率については, Coにおいて3種類の濾液ともに著しい細胞生存率の減少を示した.FeおよびNiでは血清およびアルブミン添加培養液において細胞生存率の減少は, 無添加群に比べて高い金属濃度で現われた.Crの場合は, 低い金属濃度で細胞生存率の低下を示し, 3種類の抽出液の間でほとんど差は認められなかった。
- 日本歯科理工学会の論文
- 1994-03-15
著者
-
武田 昭二
大歯大・理工
-
中村 正明
大歯大・理工
-
三浦 康伸
大歯大・理工
-
三浦 康伸
大阪歯科大学歯科理工学講座
-
加山 勝敏
大阪歯科大学歯科理工学講座
-
北坂 弘行
大歯大・理工
-
加山 勝敏
大歯大・理工
-
北坂 弘行
大阪歯大・歯科理工
関連論文
- A-16 ビニルエステル/ポリマー系軟性樹脂組成物(第9報) : ジビニルエステル/PMMA系混和物重合体の曲げ特性に及ぼす重合性基間距離の影響(コンポジットレジン・レジン・レーザー,一般講演(口頭発表))
- P-3 QCMナノセンサによる唾液関連タンパク質と歯科材料の吸着挙動(研究奨励賞応募ポスター発表)
- P-67 血管新生に及ぼすナノレベル酸化チタンの影響:In vitro管腔様構造形成の障害について(毒性・滅菌・消毒,一般講演(ポスター発表))
- P-75 ウレタンジメタクリレート/酸性モノマー系レジンの細胞毒性評価(レジンII)(平成16年秋期第44回日本歯科理工学会学術講演会)
- A-19 ビニルエステル/ポリマー系軟性樹脂組成物(第8報) : 義歯床用レジンとしての可能性(レジン・予防,一般講演(口頭発表),第54回日本歯科理工学会学術講演会)
- P-67 血管新生に及ぼすナノレベル酸化チタンの影響:In vitro管腔様構造形成の障害について(毒性・滅菌・消毒,一般講演(ポスター発表),第55回日本歯科理工学会学術講演会)
- P-3 QCMナノセンサによる唾液関連タンパク質と歯科材料の吸着挙動(研究奨励賞応募ポスター発表,第55回日本歯科理工学会学術講演会)
- A-26 スパッタ法による歯科材料QCMナノセンサの開発(器械・技術,一般講演(口頭発表),第54回日本歯科理工学会学術講演会)
- A-29 マウス由来のES細胞とiPS細胞の細胞分化に対するカーボンナノチューブの影響(生体反応・毒性,一般講演(口頭発表),第54回日本歯科理工学会学術講演会)
- DNA/人工脂質複合体とポリ乳酸からなる新規 scaffold 材料 : Drug 徐放機能について(生体組織, 平成17年度秋期 (長崎) 第46回日本歯科理工学会学術講演会)