グロー放電処理を行ったチタン表面への細胞付着に関する研究
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概要
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本研究の目的は, チタンの研磨面およびワイヤ放電加工面に対してグロー放電処理を行い, その表面上での骨芽細胞様細胞, 線維芽細胞, および上皮細胞のin vitroの初期の動態を検討することである.X線光電子分光分析の結果, グロー放電処理は比較的汚染のない表面をもたらし, 表面ぬれ性を著しく改善した.グロー放電処理を行った表面上では未処理の表面上よりも高いレベルの細胞初期付着を示した.SEM観察の結果, グロー放電処理を行った表面では細胞が表面によく適合していることが認められた.これらの結果より, グロー放電処理は準備されたチタン表面上で良好な細胞動態を得るために有用であることが示唆された.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1996-01-25
著者
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