ノンアスベスト鋳造用リングライナーに関する研究 III : 埋没材スラリー注入量および操作時間からみたライナーの吸水性
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概要
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埋没材スラリーを注入した鋳造用リング内での5群のセラミック系ライナー(A群:ロックウール系, B群:セラミックファイバー低温系, C群:セラミックファイバー標準系, D群:セラミックファイバー低温〜標準系およびE群:カオリン系)の吸水挙動について, 埋没材スラリー注入量および埋没材の操作時間を測定して検討した.その結果, δV(ライナーが吸水しないと規定した場合より増加した埋没材スラリー体積)は, A群の3種のライナーおよびD群のNA14では0.59〜1.55cm^3を示したが, 他のライナー11種では-0.23〜0.26cm^3を示した.アスベストリボン3種のδVは, 0.57〜1.81cm^3を示した.δV/空隙量の比率は, A群の3種, D群のNA14およびアスベストリボンでは43〜115%で, 他はいずれも15%未満であった.操作時間は, A群のNA1, C群のNA9およびD群のNA13の3種のライナーではライナー内張りなしより延長し, 他の12種のライナーおよびアスベストリボン3種では短縮した.埋没材スラリーの実効混水比と計算混水比とを比較すると, ライナーは, 実効混水比と計算混水比とがほぼ一致するライナー群および実効混水比が計算混水比より大きな値を示すライナー群に大別された.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1996-09-25
著者
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