メタルブラケットの接着に使用した矯正用光重合レジンの反応率
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概要
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矯正用メタルブラケットを光重合レジンで歯面へ接着を行う場合, ブラケットの上部から照射された光は直接レジンには届かない.したがって, レジンの反応が十分かどうか懸念され, ひいては接着性も懸念される.そこで本研究では, 照射時間と照射位置を変えてメタルブラケット下のレジンの反応率を, 顕微FT-IRを用いて測定した.光の照射時間が不足した場合, レジンはブラケットの長軸方向に不均一な反応率分布となった.しかし, 照射時間を延長すると反応率分布は均一となった.反応率は, 40秒照射で約70%となったが, それ以上照射時間を長くしても増加せず限界値と考えられた.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1996-11-25