レジンセメントと金属との接着耐久性
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概要
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金属の接着におけるMMA系レジンセメントの熱サイクル耐久性に関する基礎的研究の一環として, 種々のMMA系レジンを用いておもにチタンの接着を行い, 水中での熱サイクル負荷試験を行うことにより接着強さの変化を調べ, 耐久性に及ぼす接着面積, 被着材の種類, セメント厚さ, 重合開始剤の種類, 粉液比, PMMAおよびそのほかのポリマー粉成分の影響について検討した.セメント厚さ, 被着材の種類, 重合開始剤の種類は耐久性にかなり影響したが, PMMA/MMA-TBBレジンにおいては粉液比はあまり影響しなかった.MMA-TBB系レジンへのMMAに可溶な各種ポリマー成分の配合結果では, エチルメタクリレートの単独重合体あるいはそのMMAとの共重合体に比べ, PMMAの場合に最も耐久性がすぐれていた.その原因には, 硬化物中でのポリマーの混合状態, 不均質性が関与しているらしいことが, 硬化物のガラス転移温度測定結果から推定された.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1998-01-25
著者
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