歯科用金属とメタクリレート系レジンとの接着に関する研究 : 合金表面へのリン酸エステル系モノマーの電着とその効果
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概要
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歯科用金属と歯科用レジンとの接着性向上を目的とし, 歯科用金属への接着性モノマーの電着について検討している. 今回は, 2-methacryoyloxyethyl dihydrogen phosphate (P-IM)の歯科用金属への電着状態の分析を行うとともに, メタクリレートレジンとの接着強さについて検討した. P-1Mが金属表面へ電着され, リン酸イオンとなってイオン結合を形成する一方, 電着処理もメタクリル基が吸着し, なおかつその二重結合の存在が証明された. それぞれの金属における効果的な処理条件は, 合金の種類によって異なり, 18カラット金合金では溶液濃度1〜5%-処理電流0.5〜50mAの範囲で, 最大接着強さは8.0MPaを示した. 同様に, 金銀パラジウム合金では1〜5%-1〜50mA, 9.1MPaおよびコバルトクロム合金では5〜10%-0.5〜100mA, 14.1MPaであった.
- 2001-05-25
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