生分解性材料を利用した抗菌剤の放出システムに関する研究
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概要
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乳酸/グリコール酸共重合体(PLGA)およびそれに炭酸カルシウム(CC), リン酸カルシウム(CP)を複合化した材料に, クロルヘキシジン酢酸塩, テトラサイクリン, テトラサイクリン塩酸塩, ミノサイクリン塩酸塩, メトロニダゾールを含有させたシートを作製した.それらを37℃でリン酸塩緩衝液(pH7.4)に浸漬して, シートからの抗菌剤の溶出, 分子量, 厚みの経時変化を測定し, 抗菌剤および基材が抗菌剤の溶出およびPLGAの分解挙動に及ぼす影響を検討した.抗菌剤の溶出は, 基材および抗菌剤の種類によってかなり影響を受け, 溶出挙動, 1日での溶出率, 溶出速度が上がる時期, 大部分の溶出が完了する時期に違いを生じた.PLGAの分解には, 抗菌剤の影響は小さく, 基材の影響が大きく, PLGA単独基材に比べて, 複合化基材の分解は遅かった.
- 日本歯科理工学会の論文
- 2002-01-25
著者
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