低温プラズマ処理を施したチタンとレジンセメントの接着性向上に関する研究
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概要
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直流電源を有する試作プラズマ発生装置を用いて, 低温プラズマ処理がチタン表面へ及ぼす影響, また被着面に対するレジンセメントの接着性, 金属接着性プライマーの吸着状態に及ぼす影響について検討した.JIS2種チタン板に対する低温プラズマ処理は, チタン板の表面形態を変化させずに, レジンセメントに対する顕著な接着性の向上を示した.さらに, 歯科臨床を想定した唾液で汚染された被着面に対して, 低温プラズマ処理は研磨面だけでなく粗造なサンドブラスト面に付着した唾液も除去し, 高い接着強さを再現させることが可能であった.FT-IRによるIRAスペクトルの結果からも, 低温プラズマ処理は金属表層の汚染物質を除去し, 金属接着性プライマーに対する反応性を高めることが示唆された.チタン表面の低温プラズマ処理は, 歯科接着技法における接着前処理として非常に有効な表面処理方法であることが判明した.
- 2002-01-25
著者
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