MMA-TBBレジンセメントの特性に及ぼすPMMAの粉末の影響
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概要
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従来のPMMA/MMA-TBB系レジンセメントの性質を改良するため, 粉末性状の異なる種々のPMMA粉末を用い, PMMA/MMA-TBBレジンの硬化時間, 操作時間, 被膜厚さ等のセメント特性に及ぼす影響を検討した.セメント特性は粉末の分子量, 分子量分布, 粒径, 形状によって大きく影響を受けたが, 特に分子量分布は重要な因子であることが示唆された.PMMA粉末を粉砕することによりセメント特性をある範囲内で変えることはできたが, 限界があった.しかし, 粉砕粉末に球状のPMMA粉末を混合することにより, 操作時間は延長し, 被膜厚さは薄く, またその時間的変化も小さくなった。このようなタイプの粉末混合物を用いることにより, 象牙質の接着強さは維持しつつ, 操作性が向上し, 浮き上がりが少なく, バリが除去しやすい, 臨床上有用なレジンセメントになることが示唆された.
- 日本歯科理工学会の論文
- 2000-01-25
著者
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