チタンの赤外線ろう付け用ろう材に関する研究
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概要
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チタン, ニッケル, インジウムよりなる赤外線ろう付け用ろう材を試作した.10〜30wt%インジウムを含むNi-In二元系合金はNi固溶体とNi_3In金属間化合物の共晶であり, Ni62In38ではNi_3Inだけであった.Ti-Ni-In三元系合金はα-Ti固溶体とTi_2Ni金属間化合物の共晶であった.Ni-In二元系合金の固相点, 液相点はインジウム含有量の増加に伴い減少したが, Ti-Ni-In三元系合金の固相点, 液相点は各合金間で有意差は認められなかった.Ni-In二元系合金ろうのろう付け強さはインジウム含有量の増加に伴い減少した.Ti60Ni30In10, Ti60Ni25In15およびTi60Ni20In20が優れたろう付け強さを示し, 市販品のTiCuNiろうと同等であった.ろう付け界面にIn含有量の高い拡散層が均一に形成されている場合, 良好なろう付け強さが得られた.
- 日本歯科理工学会の論文
- 2000-07-25