義歯床用PMMAレジンのコンプライアンスと疲労破壊に及ぼす繰返し荷重の影響
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概要
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義歯床用PMMAレジンのコンプライアンスと疲労破壊に及ぼす繰返し荷重の影響を試作試験機を使用して調べた.使用した材料は, 開始剤の添加量あるいは重合温度を変えることによって得られた5種類のPMMAポリマーである.試験片の成形はステンレススチールモールドを用いて行い, 形状は断面が長方形(3.0×4.0mm)で1部を開放したリング状のものである.繰返し荷重試験は, 4種類の荷重(1.0, 1.2, 1.5, 1.7kg)で行った.それぞれの材料の粘弾性の変化は, 繰返し荷重試験の過程で断続的に調べた.すべての測定は空気中23±0.5℃のもとで行った.本研究に用いたすべての材料の繰返し応力(S_t)と破断までの回数を示したS_t-logN線図は直線で表れ, もっとも低い温度で重合された材料のlogN値は他の材料に比べて明らかに低くなった.すべての材料のクリープコンプライアンスJ(t)は繰返し数の増加で大きくなった.それぞれの材料の残留モノマー量とクリープコンプライアンス(J(0), J(70))あるいはlogNの間には一次相関はみられなかった.
- 2000-09-25
著者
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