ペースト・ペーストタイプのアルジネート印象材の基礎的研究 : 組成と混合比が物性に及ぼす影響
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概要
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アルジネート印象材には, 粉末およびペーストタイプの2種類あるが, 粉末タイプは, ペーストタイプに比べて比較的均質な練和物が得られやすく, しかも計量が容易であることから多く使用されている.一方, ペーストタイプは, 基材が高粘性で, 臨床的に正確な計量が困難であるばかりでなく, 使用に際し, 石こう粉末で練和するので均質な練和物が得られず印象硬化物中に石こう粉末が残存しやすく, 印象面が粗造で, 良好な物性が得られないなどの欠点が指摘されている.そこで, 著者は, このペーストタイプの欠点を補う目的で, 石こう粉末のペースト化を試み, これとペースト基材を練和するペースト・ペーストタイプのアルジネート印象材の開発を企図した.すなわち, 石こう粉末をペースト化するため, ペースト化剤として, トリオレイン酸ソルビタン(ST), ポリオキシエチレントリオレイン酸ソルビタン(PST)およびプロピレングリコール(PG)の3種を採用し, ペースト化剤と石こうとの配合比およびペースト状の硬化剤と基材との混合比を変化させた場合の試作アルジネート印象材の種々の物性を検討した.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1983-07-25
著者
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