Ag-8wt.%Cu合金のHanks液とEagleのMEM中での腐食挙動 : (その1)表面状態と重量変化
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概要
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Hanks液, EagleのMEMにそれぞれ浸漬した組織構造の異なる歯科用ベース合金, Ag-8wt.%Cu合金の表面状態の変化を光顕および電顕によって観察するとともに成分元素の溶出や腐食生成物の折出に伴う重量変化を測定した.その結果, Hanks液に浸漬した試料では表面にAgClが生成され重量は増加した.これに対しEagleのMEMに浸漬した試料では表面に生成されるのはAg_5P_2O_6Nであり, かつ重量は逆に減少することがわかった.組織構造によるちがいの影響はいずれの溶液に浸漬した場合においても重量変化および表面における腐食生成物の折出挙動のそれぞれに認められた.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1983-09-25
著者
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市野瀬 志津子
東京医科歯科大学機器分析センター
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市野瀬 志津子
東京医科歯科大学中央電顕室
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市野瀬 志津子
東京医科歯科大学歯学部第2歯科理工学教室
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市野瀬 志津子
東京医科歯科医歯学研究支援センター機器分析部門
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