歯科用としてのニッケル基非晶質ろう(第I報)
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概要
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毎秒10^6℃程の急冷法により, ガラス化された金属, いわゆる非晶質金属が得られる.本実験の目的は, 非晶質ろう合金を歯科接合に利用し得るか否かを検討することにある.Co-CrおよびNi-Crの母材と, Ni基非晶質ろうならびに金ろうとを使って継手強さを比較した.引張, 衝撃, 硬度および変色試験を行い次の結論を得た.(1)大気中操作でも, 金ろうに匹敵するに十分な継手強さが得られた.(2)変色試験の結果, 実用に供し得る耐食性が認められた.(3)箔状のろうは量の制御と継手間隙の確保に便利であった.(4)埋没法は熱容量を増し操作時間を長くするので, 代りにホルダーによる固定が有効であった.(5)ろうの流れがよく, 継手間隙は0.03mmでも湯切れはなかった.(6)卑金属の接合には審美的にも優れている.
- 1984-01-25
著者
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大泉 貞治
岩手医科大学教養部物理学科
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大泉 貞治
岩医大・歯・理工
-
杉岡 範明
岩手歯科技専
-
田口 康博
岩医大・歯・理工
-
田口 康博
岩手医科大学歯学部歯科理工学講座
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大泉 貞治
岩手医科大学医学部生理学第1講座
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