歯科用硬質石こう硬化体の表面あれについて : I.表面あれと表面微細構造との関係
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概要
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アルジネート印象材による石こう模型の表面あれの原因を明らかにするために, 石こう硬化体の表面あらさの測定, X線回折, 走査型電子顕微鏡観察, およびアルジネート印象材滲出液中のリン酸分の定量を行った.未反応半水塩が表面に著しく残存すると, 一般に表面あれは増大する傾向を示すことを再認識した.また, 残存半水塩が少ない場合にも, 印象材に接して生成する二水塩結晶の配向性が, 石こう硬化体の表面あれに著しく影響することが認められた.本実験では, シンジナイトの生成と表面あれとの間に, 相関は認められなかった.さらに, 溶出液中のリン酸分の濃度が高いアルジネート印象材ほど, それに接して硬化した石こう模型の表面あれは大きくなる傾向を示した.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1985-05-25
著者
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