歯科鋳造用チタン合金の基礎的研究 : 第1報 チタンへのパラジウムおよびクロムの添加効果について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
歯科鋳造用として有望な二元系チタン合金のうちTi-Pd, Ti-Cr合金に対し, 主にリン酸塩系埋没材に鋳造した場合の機械的性質, 鋳造性, 鋳造組織, 表面あらさ, 寸法精度などについて検討を加えた.また, 一部の試験にはマグネシア系埋没材を用いてリン酸塩系の場合と比較した.鋳造はアルゴンアーク加圧吸引鋳造機でおこなった.この結果, Ti-20〜25wt%Pd, Ti-15〜20wt%Crの場合に表面のあらさがやや大きくなるが, 引張強度, 伸び, 延性, 鋳造性, 寸法精度の点で市販のNi-Cr合金, Co-Cr合金と同程度かそれら以上の性質を有することがわかった.また, マグネシア系埋没材を使用した結果, 機械的性質はリン酸塩系埋没材の場合と大きな変化はみられなかったが, 表面のあれが著しく改善され良好となることがわかった.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1986-01-25
著者
関連論文
- 歯科鋳造用チタン合金の基本組成に関する研究
- P-5 歯科用Co-Pd-Cr合金の基礎的研究
- B-27 鋳造用チタン合金の研究(第3報)
- B-6 鋳造用チタン合金の研究(第2報)
- 歯科鋳造用チタン合金の基礎的研究 : 第2報 Ti-20Cr合金およびTi-25Pd合金への第3元素添加効果について
- 歯科鋳造用チタン合金の基礎的研究 : 第1報 チタンへのパラジウムおよびクロムの添加効果について