陶材焼付用金合金の高温での機械的性質 : 有効なサグレジスタンスの評価方法
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概要
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市販陶材焼付用金合金と3元合金の高温および室温での機械的性質を測定し, サグレジスタンスの評価方法について検討した.合金の機械的性質を評価するために, 高温および室温での引張試験, かたさ試験, たわみ試験を行った.その結果, 3元合金の機械的性質は市販合金よりも劣っていた.また, 各合金の引張強さ, かたさ, たわみ量は互いに密接な関係があり, サグレジスタンスの評価手段として引張強さ, かたさを使用することが妥当であるといえる.この結論は, 有限要素法による2点支持ばりの応力分布計算によって, たわみが引張応力に依存していることからも証明された.陶材焼付用金合金のサグレジスタンスはメーカー表示の引張強さやかたさの大小から評価することができる.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1986-01-25