アルジネート印象材の寸法安定性に関する研究 : とくに硬化時温度, 練和時間, 混水比および印象撤去時期の影響について
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概要
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水中で寸法変化のタイプが異る3種類の粉末状アルジネート印象材の空気中, 100%湿度中および水中の寸法変化を, 電気マイクロメータを使用した無圧直接測定法で測定した.実験計画法に基き, A)硬化時温度, B)練和時間, C)混水比およびD)印象撤去時期の4要因に2水準を設定した.また, 物性試験に適切な印象硬化時の温度と環境についても検討した.印象硬化時の温度は, すべての印象材で, そしてすべての測定環境中で最も強い影響要因であった.37℃水中硬化のものは, 測定開始から15分後までに大きく熱収縮した.アルジネート印象材の線熱膨張係数は製品によって異り, 1.1〜3.2(×10^<-4>/℃)であった.実験結果から, アルジネート印象材の寸法安定性に硬化時温度が最も大きな影響を与えるので, 模型の精度を含めた物性試験には温度条件を充分考慮すべきであると示唆された.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1986-09-25
著者
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